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印刷会社が教えるアウトライン化の基本

2025年4月11日

印刷会社が教えるアウトライン化の基本

よくある入稿ミスと解決策を解説!

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「アウトライン処理がされていないため、このまま作業を進めますと文字化けや書体の変化などの現象が起こります。」

ネット印刷でこのような案内を受けたことはありませんか?


また、次のような経験はありませんか?

  • 自分のパソコンでは綺麗に表示されていたデータが、他人のパソコンでは文字化けする。
  • レイアウトが崩れて、全く違うデザインになってしまった。

こういった問題を防いでくれるのが「アウトライン化」なのですが、

ネット印刷をご利用の際、最もよくあるデータ不備の1つとして「アウトライン化不備」をを挙げることが出来ます。

今回はそんなアウトライン化について詳しくご紹介していきます。


▪️アウトライン化とは?

アウトライン化とは、文字を「文字情報」 → 「形状(パス)」に変換する作業のことです。

これによりどのパソコンや環境でも同じように表示されるデータを作成することができます。


具体的には、Illustratorなどのデザインソフトでテキストを「オブジェクト」として固定化し、

フォント情報から解放することを意味します。つまり文字を「絵」として扱うということです。


▪️アウトライン化しないとどうなる?

①フォントが置き換わる

異なる環境では、システムデフォルトのフォントに自動的に置き換えられてしまいます。

デザインの意図や雰囲気が完全に失われてしまう可能性があります。

②レイアウトが崩れる

フォントの置き換えにより、文字の幅や高さが変わってしまい、丁寧に作り込んだレイアウトが崩壊してしまいます。

③入稿データとして不備になる

ネット印刷では、フォントがインストールされていない環境での文字化け等のトラブルを防ぐため、

アウトライン化がされていないデータは、印刷工程に進めず、「データ不備」としてご連絡させていただいております。


▪️アウトライン化の方法(Illustrator編)

① 文字を選択する。

② 「オブジェクト」メニューから「パス」 → 「アウトライン作成」を選択。

または、ショートカットキーを使用。

  • Windows:「Shift+Ctrl+O」
  • Mac:「Shift+Command+O」

メガプリントのデータ作成ガイドでもご紹介しております。

🔗 文字(フォント)のアウトライン化


▪️アウトライン化後のチェックポイント

以下の内容も併せて確認し、データ不備のない印刷データを作成しましょう。


① 全てのテキストがアウトライン化されているか確認

選択ツール(黒矢印)で文字をクリックし、フォント情報がなくなっていることを確認。

② 再編集のためのデータ保存

文字の編集が必要になる可能性があるため、アウトライン化前のオリジナルデータ(aiやPDF)も必ず保存。

③ 入稿前の最終チェック

不要なレイヤーや隠れたオブジェクトが残っていないか念入りに確認しましょう。


▪️Canvaや他ソフトの場合は?

Canvaなどオンラインデザインツールの場合は、

自動的にフォントが埋め込まれるため、アウトライン化の操作は不要です。

その代わり、「PDF(印刷用)」としてダウンロードすることが推奨されています。


▪️印刷のプロからのアドバイス

メガプリントでは、ご入稿いただいたデータをスタッフの目で確認しています(※自動データチェック除く)。

その中で、アウトライン化されていないデータは非常に多く見られます。

特に企業ロゴ・英語フォント・特殊書体を使用している方は要注意です!

ご自身の画面では正しく表示されていても、異なる環境では文字化けやデザイン崩れが生じる可能性があります。

仕上がりの品質を保つためにも、アウトライン化は忘れずに行いましょう。


▪️まとめ

ご紹介した内容を最後におさらいしましょう。


✅ アウトライン化は、文字を図形にしてフォントの崩れを防ぐ操作

✅ Illustratorでは「書式 → アウトラインを作成」で簡単に設定可能

✅ 編集前のデータは必ず別保存

✅ Canvaユーザーは「PDF(印刷用)」での書き出しが安心


印刷トラブルを防ぐために、アウトライン化は必須のチェック項目です!

不安な場合は、お気軽にメガプリントのカスタマーサポートまでお問い合わせください。